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【修羅場】定年退職した70歳男性が、妻から邪魔者扱いされ、人生を取り戻すまでの話【4/5】

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前回の続き。

翌月、D男と妻は、温泉旅行に行った。

結婚してから、二人だけの旅行は、何年ぶりだろう。

「きれいね…」

妻が、温泉から見える景色を見て、つぶやいた。

「ああ…」

D男も、景色を見つめた。

夕食の時、妻が言った。

「あなた、最近、変わったわね」

「え…?」

「前は、ずっと家でゴロゴロしてたのに。今は、毎朝早起きして、頑張ってるでしょ」

「ああ…まあ…」

「私…ごめんなさい」

D男は、驚いた。

「え…?」

「あなたが定年した時、邪魔者扱いして…ひどいこと言って…」

妻の目が、潤んでいた。

「でも、あなたが家にいると、どうしていいかわからなくて…40年以上、一人で家を守ってきたから…」

「ああ…すまなかった…」

「いいの。私こそ、ごめんなさい」

二人は、少し黙っていた。

そして、妻が言った。

「あなた、副業、もっと頑張ってもいいわよ」

「え…?」

「だって、あなた、楽しそうだもの。毎朝、早起きして、頑張ってる姿、素敵よ」

D男は、照れくさそうに笑った。

「ありがとう…」

「私も、何か手伝えることあったら、言ってね」

「ああ…」

その夜、D男は久しぶりに、妻の隣で眠った。

「やっと…取り戻せた…」

D男は、心からそう思った。

そして、6ヶ月目。

収入が、20万円を超えた。

年金と合わせれば、月40万円以上。

「すごいじゃない!」

妻が、喜んでくれた。

「これなら、孫にお年玉、たくさんあげられるわね」

「ああ。それに、お前にも、何か買ってやりたい」

「いいわよ、そんなの。あなたが元気でいてくれれば」

妻は、笑顔で言った。

D男は、妻の手を握った。

「ありがとう」

「こちらこそ、ありがとう」

二人は、笑い合った。

ある日、長男夫婦が孫を連れて遊びに来た。

「父さん、最近、元気そうだね」

「ああ。副業、頑張ってるからな」

「副業?父さんが?」

「ああ。ネットで、月20万円くらい稼いでる」

長男は、驚いた顔をした。

「20万円!?70歳で!?」

「ああ。まあ、頑張ってるよ」

「すごいな…俺も、教えてほしいよ」

「いいぞ。メルマガ、紹介するから」

D男は、笑顔で答えた。

孫が、D男に抱きついた。

「じいじ、すごい!」

「はははは」

D男は、孫を抱き上げた。

妻が、キッチンから笑顔で見ていた。

「いいわね…こういう家族の時間…」

D男は、心から幸せだった。

【続く】

※最終回、D男の現在。そして、第二の人生とは…!

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この記事を書いた人

年収300万円会社員。鬼女速、修羅場速報などを見ながら憂さ晴らし。
コロナの影響で無職になり、どん底から億女になった私。
お世話になったお礼に、修羅場の話をまとめました

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