俺の知人D男(仮名)の話を聞いてほしい。
D男は70歳。今年の3月、大手メーカーを定年退職した。
妻は68歳。結婚して45年。子供は2人。すでに独立して、それぞれ家庭を持っている。
D男は、40年以上、会社一筋だった。
朝7時に家を出て、夜10時に帰る。土日も接待ゴルフ。家族旅行なんて、ほとんどなかった。
でも、それが仕事だと思っていた。家族のためだと思っていた。
そして、定年。
最初の1週間は、良かった。
「やっと、ゆっくりできる」
D男は、朝遅くまで寝て、テレビを見て、昼寝をして、また夕飯まで寝た。
でも、2週間目から、違和感を感じ始めた。
「あなた、ずっと家にいるの?」
妻が、冷たく言った。
「え…定年したし…」
「定年したからって、一日中家にいられると、邪魔なんだけど」
「邪魔…?」
「だって、私、今までずっと一人だったのに。急に毎日いられても、リズムが狂うの」
D男は、何も言えなかった。
「とりあえず、リビングにずっといるの、やめて。私、ヨガの時間なの」
「あ…うん…」
D男は、自分の部屋に行った。
でも、自分の部屋なんて、ない。
書斎はあるが、物置状態。妻の荷物だらけ。
「どこに…いればいいんだ…」
D男は、廊下に立ち尽くした。
昼食の時間。
D男がキッチンに行くと、妻が言った。
「自分で作ってね。私、友達とランチの約束あるから」
「え…俺の昼飯は…?」
「冷蔵庫に残り物あるから、適当に温めて」
妻は、そう言って出かけてしまった。
D男は、冷蔵庫を開けた。
昨日の残りのカレー。賞味期限ギリギリの納豆。
「これか…」
D男は、一人で昼食を食べた。
味がしなかった。
夕方、妻が帰ってきた。
「ただいま」
「おかえり」
「あなた、夕飯の買い物、行ってきてくれる?」
「え…俺が?」
「だって、暇でしょ?私、今日、疲れたの」
「わかった…」
D男は、スーパーに行った。
でも、何を買えばいいのかわからなかった。
妻に電話すると、ため息をつかれた。
「もういいわ。適当に買ってきて」
D男は、適当に野菜と肉を買って帰った。
「これ、全然ダメじゃない」
妻が、買ってきたものを見て、溜息をついた。
「この野菜、高すぎるし。肉も、こんな量いらないし」
「すまない…」
「もう、次から行かなくていいわ」
D男は、何も言えなかった。
夕食の時間。
二人で、黙って食べた。
会話はない。
テレビの音だけが、リビングに響いていた。
「そういえば、来週、友達と温泉旅行行くから」
妻が、急に言った。
「え…俺は?」
「あなたは留守番。女子会だから」
「そうか…」
「あ、それと、年金の振込先、私の口座に変えといたから」
「え…?」
「だって、あなた、お金の管理できないでしょ。私が管理するから」
「でも…」
「文句あるの?」
妻の目が、冷たかった。
「いや…ない…」
D男は、俯いた。
その夜、D男は一人で缶ビールを飲んだ。
「俺…何のために働いてきたんだ…」
40年以上、家族のために働いた。
でも、今、家に居場所がない。
妻からは邪魔者扱い。
子供たちも、たまに電話してくるだけ。
「もう…生きてる意味ないんじゃないか…」
D男は、天井を見つめた。
でも、この時のD男は、まだ知らなかった。
たった半年後、自分の人生が大きく変わることを。
そして、妻が笑顔で「ありがとう」と言ってくれるようになることを。
【続く】
※次回、D男に決定的な出来事が…!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
D男は、どうやって人生を変えたのか?
その具体的な方法を、無料メルマガで公開しています。
あなたも、D男のように、人生を変えませんか?
「お金があれば幸せになれる」
その方法を、今すぐ知りたい方は、こちらから。
(作者のプロフィールに飛びます)
→ https://turtle-company.com/okuzyo/profile/
ーー
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この物語が、あなたの人生を変えるきっかけになれば、嬉しいです。
D男のように、あなたも変われます。
今すぐ、一歩を踏み出してください。
無料メルマガ登録リンクに飛びます
→ https://sub.aa33.org/r/XeTwTyHS8ssT/register
