前回の続き。
あの日から2週間後。
C男は、会議室に呼ばれた。
そこには、H田と、人事部長がいた。
「座って」
C男は、嫌な予感がした。
「C男さん、今月の数字、出なかったね」
H田が、冷たく言った。
「はい…すみません…」
「すみませんじゃなくて。これで3ヶ月連続、未達成」
「はい…」
「人事部長から、話がある」
人事部長が、書類を出した。
「C男さん、会社として、早期退職制度を検討していてね」
「早期…退職…?」
「そう。45歳以上で、希望者には、退職金を割増で出す」
C男の頭が、真っ白になった。
「これ、あくまで希望者だけど。まあ、成績次第では、こちらから打診することもある」
「私…打診される側…?」
「まあ、今のままだとね」
H田が、腕を組んだ。
「C男さん、正直、給料に見合った働きしてないよね」
「え…」
「年収600万円でしょ?でも、今の成績だと、新入社員以下」
C男の胸が、締め付けられた。
「もちろん、頑張って結果出せば、話は別だけど」
「わかりました…頑張ります…」
「期待してるよ」
C男は、会議室を出た。
廊下で、若い社員たちが笑っていた。
「ねえ、C男さん、リストラ対象らしいよ」
「マジ?あの人、ずっといるのにね」
「時代だよね。年功序列、もう終わりだって」
C男は、トイレに駆け込んだ。
個室に入って、壁に額をつけた。
「もう…ダメだ…」
涙が出そうになった。
でも、泣けなかった。
その日の夜、居酒屋で同期のI田と飲んだ。
「C男、お前もか…」
「うん…」
「俺も言われたよ。早期退職制度」
「マジで…」
「45歳って、そういう年齢なんだな」
二人は、黙ってビールを飲んだ。
「でも、辞めたら次ないよな」
「だよな…」
「俺、子供まだ中学生だし。あと10年は働かないと」
「俺もだ。長男、私立大学だし…」
「きついな…」
I田は、深い溜息をついた。
「でも、会社にしがみついても、未来ないんだよな」
「…そうだな」
「何か、副業とかやった方がいいのかな」
「副業…?」
「うん。最近、ネットで稼げるとか、よく見るじゃん」
「あー…でも、あれって怪しくない?」
「わかんない。でも、このままじゃヤバいし」
C男は、スマホを見た。
SNSには、副業の広告がたくさん。
『会社員でも月10万円稼げる!』
『45歳から始めて成功した方法』
「でも…時間ないし…」
「そうだよな。俺も、毎日10時まで残業だし」
「俺も…」
二人は、また黙ってビールを飲んだ。
家に帰ると、妻が起きていた。
「遅かったね」
「うん…I田と飲んでた」
「そう…あのね、長女が言ってたんだけど」
「何?」
「塾、やめたいって」
「え…?」
「お金、厳しいの、わかってるから。塾やめて、自分で勉強するって」
C男は、何も言えなかった。
「長男も、バイト増やすって言ってる」
「…そうか」
「子供たち、気を使ってるの。あなたのリストラのこと、知ってるから」
「なんで…」
「隠せないでしょ。雰囲気でわかるわよ」
妻は、溜息をついた。
「あなた…本当に大丈夫なの?」
「大丈夫…頑張るから…」
「頑張るって、どう頑張るの?」
C男は、答えられなかった。
寝室に行くと、子供たちは寝ていた。
長女の机には、参考書が山積み。塾のテキストもある。
「ごめんな…」
C男は、小さくつぶやいた。
ベッドに入っても、眠れなかった。
スマホを開くと、また副業の広告。
『45歳でも遅くない。今日から始めよう』
C男は、その広告をじっと見た。
「本当に…できるのかな…」
でも、その時はまだ、クリックする勇気がなかった。
【続く】
※次回、C男が決意する瞬間。そして…!
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