前回のあらすじ:
義母の支配はエスカレートし、週3で泊まり込むようになった。
A子の貯金は義母に渡され、服まで勝手に捨てられた。
そして、親戚の集まりに呼ばれることに…
親戚の集まり当日。
A子は、義母が買ってきた2サイズ大きい服を着せられた。
鏡を見ると、自分がすごくみすぼらしく見えた。
「お義母さん、やっぱり別の服を…」
義母は、冷たく言った。
「これでいいのよ。さっさと準備しなさい」
A子は、何も言えなかった。
車で、義実家に向かった。
旦那は運転しながら、A子に言った。
「今日、親戚の前で恥かかせるなよ」
「ちゃんとしろよ」
A子は、何も言えなかった。
義実家に着くと、すでにたくさんの親戚が集まっていた。
義母は、A子を連れて、親戚の前に立った。
「みなさん、これが息子の嫁のA子です」
親戚たちは、A子を上から下まで見た。
「あら、随分と…」
「服、どうしたの?」
「太ったの?」
A子は、顔が真っ赤になった。
義母は、親戚たちに説明し始めた。
「A子さんはね、専業主婦なんですよ」
「息子が稼いだお金で生活してるの」
「家のことは、私が手伝ってあげてるんです」
親戚たちは、A子を見て、ヒソヒソ話し始めた。
「専業主婦なのに、義母が手伝ってるの?」
「何もできないのかしら」
「可哀想に、息子さん」
A子は、もう消えてしまいたかった。
食事が始まった。
A子は、隅っこの席に座らされた。
義母は、親戚たちに、A子のことを話し続けた。
「A子さんはね、料理も下手なんですよ」
「洗濯物も、私が干し直してるの」
「掃除も、私がやってあげてるんです」
親戚たちは、A子を見て、同情するような目を向けた。
でも、その目には、軽蔑も混じっていた。
A子は、もう何も食べられなかった。
そして、食事が終わった後。
義母の姉(義伯母)が、A子に話しかけてきた。
「ねえ、A子さん。あなた、本当に何もできないの?」
A子は、何も言えなかった。
義伯母は、続けた。
「私の娘はね、専業主婦だけど、すごく家事が上手なのよ」
「料理も洗濯も掃除も、完璧なの」
「あなたも、もっと頑張らないと」
A子は、涙が出そうになった。
そして、さらに追い打ちをかけるように、義母の妹(義叔母)が言った。
「A子さん、子どもの教育、ちゃんとしてる?」
「うちの孫はね、もう英語とピアノと水泳習ってるのよ」
「あなたの子どもは?」
A子は、何も言えなかった。
A子の子どもは、何も習い事をしていなかった。
お金がなかったから。
義叔母は、続けた。
「専業主婦なんだから、子どもの教育くらい、ちゃんとしなさいよ」
「息子さんが稼いだお金、何に使ってるの?」
A子は、もう限界だった。
涙が、ポロポロと落ちた。
その様子を見た義母が、親戚たちに言った。
「ほら、泣いちゃった。弱い子なのよ」
「私が毎日面倒見てあげてるんです」
親戚たちは、A子を哀れむような目で見た。
A子は、その場から逃げ出したかった。
トイレに逃げ込んだA子。
鏡を見ると、目が真っ赤に腫れていた。
「もう、嫌だ…」
A子は、一人で泣いた。
しばらくして、トイレから出ると、旦那が待っていた。
「何やってんだよ。恥かかせやがって」
A子は、何も言えなかった。
旦那は、続けた。
「親戚の前で泣くとか、ありえないだろ」
「お前のせいで、俺が恥かいたんだぞ」
A子は、もう何も感じなかった。
家に帰る車の中。
旦那は、ずっとA子を責めた。
「お前、本当に何もできないな」
「母さんに頼りっぱなしで」
「俺が稼いだ金で生活してるくせに」
A子は、窓の外を見ながら、何も言わなかった。
家に着いて、子どもたちが寝た後。
A子は、一人でリビングに座っていた。
「私、何のために生きてるんだろう」
A子の目には、もう涙も出なかった。
その時、スマホが鳴った。
義母からのLINE。
「今日はお疲れ様。明日も9時に行くわね」
A子は、スマホを見て、力が抜けた。
「もう、無理…」
A子は、そのまま床に倒れ込んだ。
「誰か、助けて…」
でも、誰も助けてくれなかった。
次の日、義母が来た。
義母は、A子の顔を見て、
「あら、顔色悪いわね」
「昨日、親戚の前で泣いたから、疲れたんでしょ」
「もっとしっかりしなさい」
A子は、何も言わなかった。
ただ、義母の言葉を聞き流していた。
その日の午後。
A子は、子どもが幼稚園に行ってる間、一人で家にいた。
ふと、スマホを開いた。
SNSを見た。
そこには、友達の楽しそうな投稿が並んでいた。
A子は、自分と比べて、涙が出そうになった。
でも、その時。
ある投稿が目に入った。
「夫に見下されていた私が、人生を変えた話」
A子は、その投稿をクリックした。
そこには、A子と同じような境遇の女性が、人生を変えた話が書いてあった。
A子は、その記事を読み漁った。
「私も…変われるのかな…」
A子の心に、小さな光が差し込んだ。
でも、すぐにピンポーンとチャイムが鳴った。
義母だ。
A子は、慌ててスマホを閉じた。
「はい、今開けます」
A子は、いつものように、義母を迎え入れた。
でも、A子の心の中には、小さな変化が起き始めていた。
【次回予告】
A子の苦しみは、まだ終わらない。
さらなる地獄が、A子を待ち受けていた…
次回、「ママ友地獄」に続く。
※この話は、私の知人A子から聞いた実話をベースにしています。
※一部、プライバシー保護のため、フェイクを入れています。
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「私もA子と同じ…」
そう思ったあなたへ。
夫や義母に見下される生活、もう終わりにしませんか?
A子は、ある方法で人生を変えました。
そして今、自由に生きています。
幸せになった方法はこちら
(作者のプロフィールに飛びます)
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