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【人生】50代独身女性が、お金を得て子ども食堂を立ち上げるまでの話【3/3・完結】

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前回の続き。最終話。

子ども食堂を始めてから、1年が経った。

今では、毎週100人以上の子供たちが来るようになった。

F子の副業収入は、月80万円。全て、子ども食堂の運営費に使っている。

そして、ボランティアも増えた。

地域の主婦たち、大学生、退職した高齢者。みんなが、F子を手伝ってくれる。

「F子さん、今日はハンバーグ作りましょうか」

「ありがとうございます」

土曜日の夕方、子ども食堂は賑やかだ。

「いただきます!」

子供たちの笑顔。

F子は、毎回、涙が出そうになる。

「ここが、私の居場所なんだ」

ある日、あの男の子のお母さんが、F子に話しかけてきた。

「F子さん、本当にありがとうございます」

「いえいえ」

「あの時、息子にご飯を買ってくれて…それから、この子ども食堂…」

お母さんは、涙を流していた。

「私、今、仕事を1つに減らせました。子ども食堂のおかげで、息子との時間が増えて…」

「良かった…」

「F子さんは、私たちの恩人です」

F子は、お母さんの手を握った。

「私こそ、ありがとう。あの時、あなたの息子に出会って、私の人生が変わったんです」

二人は、抱き合って泣いた。

その後、F子の子ども食堂は、地元の新聞に取り上げられた。

『52歳独身女性が始めた子ども食堂。今では地域の宝』

記事を読んだ人たちから、寄付が集まった。

企業からも、支援の申し出があった。

「F子さん、もっと大きな場所に移りませんか?私たちがサポートします」

F子は、涙が止まらなかった。

「ありがとうございます…」

そして、今。

F子の子ども食堂は、週3回開催。毎回200人以上が来る。

F子は、もう一人じゃない。

たくさんの子供たち、ボランティア、支援者。

みんなが、F子の家族だ。

「52歳から、人生が始まった」

F子は、心からそう思っている。

独身で、天涯孤独だった。

でも、今は、たくさんの人に囲まれて、幸せに生きている。

【完】

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

年収300万円会社員。鬼女速、修羅場速報などを見ながら憂さ晴らし。
コロナの影響で無職になり、どん底から億女になった私。
お世話になったお礼に、修羅場の話をまとめました

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