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【修羅場】パート先の若い女に見下され続けた53歳の私が、人生を変えるまでの話【2/5】

【修羅場】パート先の若い女に見下され続けた53歳の私が、人生を変えるまでの話【3/5】

前回の続き。

B子の地獄は、まだ序章に過ぎなかった。

あの日から1週間後。

朝9時、B子が出勤すると、C美が課長と話していた。

「課長、ちょっと相談があるんですけど…」

「うん、どうしたの?」

「実は、B子さんのことなんですけど」

B子の名前が出た瞬間、心臓が止まりそうになった。

「B子さんが?」

「最近、ミスが多くて…しかも、私が注意しても直らないんです」

「そうなの?」

「はい。この前も、得意先に送る書類、間違えて送っちゃったみたいで。先方からクレーム来ました」

嘘だ。

その書類は、C美が作ったものだ。B子は封筒に入れて送っただけ。

でも、B子は何も言えなかった。

「そうか…年齢的なものもあるかもしれないね」

「そうですよね。あと、最近、勤務時間中に携帯で電話してるんです。介護のことみたいですけど、頻繁で…」

「それは…業務に支障が出るね」

「はい。私たち正社員が忙しい時に、B子さんは電話してるんです。正直、困ってます」

C美の声は、わざと大きかった。B子に聞こえるように。

課長が、B子の方を見た。

「B子さん、ちょっといいかな」

B子は、震える足で課長の前に立った。

「あの、C美さんから聞いたんだけど、最近ミスが多いって」

「すみません…でも、あの書類は…」

「言い訳はいいよ。ミスはミス。それから、勤務時間中の私用電話は控えて」

「はい…でも、親の介護で、どうしても…」

「それは分かるけど、会社の時間は会社のものだから」

課長は、そう言って席に戻った。

C美が、にやりと笑った。

その日の昼休み。

B子がトイレに行くと、後ろから声が聞こえた。

「ねえ、B子さんって、もう限界なんじゃない?」

C美と、同僚のD子が話していた。

「そうだよね。介護もあるし、年齢も年齢だし」

「自分から辞めればいいのに。会社も困ってるし」

「でも、お金がないから辞められないんじゃない?」

「あー、そういうこと。旦那の稼ぎが悪いんだ」

「可哀想ー。でも、使えない人に給料払うのも無駄だよね」

二人は笑いながら、トイレを出て行った。

B子は、個室の中で膝を抱えた。

涙が止まらなかった。

でも、泣いている場合じゃない。

午後も仕事がある。親の送迎もある。夕飯の準備もある。

涙を拭いて、トイレを出た。

その日の夕方。

デイサービスに母を迎えに行くと、スタッフの方が深刻な顔をしていた。

「B子さん、ちょっとお話が…」

「はい、何でしょうか」

「実は、お母様なんですが…最近、暴力行為が増えてきていて」

「すみません…」

「いえ、謝らなくて大丈夫です。ただ、このままだと、他の利用者様の安全も考えなければならなくて…」

「まさか…」

「お母様には、もう少し手厚い施設の方が良いかもしれません。ショートステイとか、特養とか…」

「あの、費用は…」

「ショートステイだと、週に数日で月10万円くらい。特養は、順番待ちですが、入れれば月15万円くらいですね」

月10万円。

B子のパート代では、全く足りない。

「少し、考えさせてください…」

「はい。でも、早めにお願いします」

家に帰ると、父が熱を出していた。

「お父さん!大丈夫?」

「B子…なんか、体が痛い…」

体温を測ると、38.5度。

すぐに病院に連れて行こうとしたが、母が「行かない!」と叫び始めた。

「お母さん、お父さんが病気なの!」

「知らない!あんた誰!」

母は、B子の腕を叩いた。

B子は、泣きながら夫に電話した。

「もしもし」

「お父さんが熱出して…病院連れて行きたいんだけど、お母さんが…」

「あー、俺、今、飲み会で…」

「え…」

「救急車呼べば?じゃあ」

電話が切れた。

B子は、その場に座り込んだ。

もう、限界だった。

何もかも、うまくいかない。

仕事でも、家でも、居場所がない。

「もう…嫌だ…」

B子は、スマホを握りしめながら、声を殺して泣いた。

その時、スマホに通知が来た。

SNSの広告だった。

『50代からでも人生は変えられる』

普段なら無視するような広告。

でも、その日のB子は、なぜかタップしてしまった。

そこには、こう書いてあった。

『年齢も、学歴も、経験も関係ない。
必要なのは、決意だけ。
私も53歳から、人生を変えました。』

B子は、その文章を何度も読み返した。

「本当に…変われるのかな…」

でも、この時のB子は、まだ半信半疑だった。

そして、翌週。

B子の人生を決定づける、ある出来事が起こる。

【続く】

※次回、B子が決意する瞬間。そして、C美との決定的な対決が…!

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「私もB子と同じ…」

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この記事を書いた人

年収300万円会社員。鬼女速、修羅場速報などを見ながら憂さ晴らし。
コロナの影響で無職になり、どん底から億女になった私。
お世話になったお礼に、修羅場の話をまとめました

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